訪れた者たちは、また彼を…

連れて行く




01:帰還・再会・そして―――旅立ち 2





だだっ広い白と青を基調とした空間に、
数名の来訪者が入ってきた。


見たところ、どうにも子供が多い。
だが、年齢など関係なく、彼らに与えられた責は重いようだ。



皇帝は玉座から、彼らを見下ろした。
そして、不敵は笑みを浮かべ、言った。




「あんたたちか。俺のジェイドを連れ回して帰しちゃくれなかったのは。」







「………え?」

「コイツ、封印術なんかに掛かりやがって、役に立たなくて困ったろ?」


「は、はぁ…」



「陛下。客人を困らせてどうするんです」
「やぁ、悪ぃ悪ぃ」




「で、名はなんと言う」


焔の色をした髪の少年が口を開く。

「ピオニー陛下、俺は…じゃなくて私は、ルーク・フォン・ファブレと言い…じゃなくて申します。」
「こいつがファブレ公爵家の一人息子か」

その隣の金髪の少女が続く。
「私はナタリア・L・キムラスカ・ランバルディアです。」
「ジェイドから伺っている。貴女がキムラスカの姫君か」


「ローレライ教団の導師イオンが来ていると聞いていたが?」

その問には、ツインテールの少女が答えた。

「陛下、その問には私がお答えいたします。
私は、神託の盾騎士団導師守護役所属・アニス・タトリン唱師です。
導師イオンは今、仲間の負傷を介抱しておりまして、陛下への謁見は私が代理を仰せつかっております」

「なるほど。」


と言って、最後に淡い琥珀色の長い髪の少女へと視線を移した。

「私は、同じく神託の盾騎士団所属・ティア・グランツ響長です。」
「確か…第七音譜術士だそうだな」
「はい」


「話は大方ジェイドから聞いている。ここまで、ご苦労だったな」

「あ、あれは…全部俺が悪いんです。俺が…超振動を開放しなければ…。俺が…」
「おいおい、此処で落ち込んでも仕方ないだろう?それより、俺に言いたいことが有るんじゃねーのか?」

「あ、そうだ!陛下!セントビナーが危ないんです!」
「その事なんだが、議会では、キムラスカとの関係から見て、セントビナーに兵を送るのはまずいと言っている者が多い」

「セントビナーもマルクトの領土ですよね!それが…もうすぐ崩落してしまうかもしれないんですよ!」
「分かっている。しかし…」

「だったら、俺達を行かせてください。セントビナーの市民を避難させるくらいなら、俺達がします」
「ええ、そうですわ陛下」

ルークとナタリアが言う。



その横に立っていたジェイドが補足する。
「私達がセントビナーの市民を避難誘導します。
流石に人数が少ないですが、私の隊を護送要員に動員すれば、
少人数でもセントビナーの市民を救うことは不可能では有りません」


「頼んでも良いか」

「俺に、やらせて下さい!」

「すまないな。頼む」
「はいっ!」






「ジェイド、頼むぞ」

「御意」











そういうと、彼らは足早に謁見の間を去った。
今度は勿論ジェイドも共に。

そして、宮殿を出た一行は、宿屋へと足早に向かった。











    

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もう話捏造しまくりですッ!というか台詞が全然違いますねb
やりこみが甘かったというか、本当は小説を書く予定はなかったんですよね;
お陰で、こんなにも文を打つときに迷いますよ。
この辺は、ホントにただ本編を追いかけてるだけなのに…orz

この後はガイのイベントありますが、すっ飛ばしますのでよろしく(ぇ
ガイ好きの方、すみません(ペコッ
理由はあまりにも長くなりそうなんで、削れるところは削る。という管理人の身勝手な価値観から決めております(腐!!

お読み頂き、ありがとうございましたッ!!!

07/7/25(Wed)